step.7 初めてのハンドマッサージ~マッサージの仕方編
〔写真〕マッサージオイル


 

【ハンドマッサージの効果】

  • 筋肉をほぐすことで、こわばた体の緊張を緩める。
  • 血液の流れを促進するため、冷え性を緩和してくれる。
  • 老廃物や余分な水分を排出し、疲労回復、むくみ解消にも役立つ。
  • 嗅覚からのアロマテラピー効果と、肌からも有効成分を浸透させることができる。
  • 手は“第二の脳”と言われており、手や指を動かすことで自然と脳の血流量が多くなり活性化されて若返ると言われている。
  • 経度認知症や物忘れの予防にも期待されている。

 

【ハンドマッサージの準備・注意点】

ハンドマッサージは、ベッドが必要なく手軽に始められますが最低限の準備は必要です。

  • 室内の温度を快適に!浄化を心がける。
  • 施術の前後は手を肘まで洗い、爪は短く切っておきましょう。ささくれにも注意!指輪や時計などのアクセサリーははずしておきましょう。
  • リラックスできる環境のもとで、行いましょう。
  • 施術する側は手を温め、手首を振ったりしてほぐしておきましょう。
  • 受け手と行う人の、息がかからない距離で行いましょう。
  • トリートメントの前に、受ける側の方にハンドバスをしていただきましょう。
  • マッサージオイルは、手に取りやすい容器に入れて、取りやすい場所におきましょう。
  • 終了後は、代謝が良くなっているため水分をたっぷり取りましょう。体を冷やさないよう、常温か温かいハーブティーや水にしましょう。

 

■ハンドバス■

≪効果≫

  • 手や指を軽く揉み解して、リラックスできる。
  • 休憩の合間に、リフレッシュしたいときにもおすすめ。
  • 気持ちよく眠れるようになる。

≪ポイント≫

  • 洗面器にエッセンシャルオイルを2~3滴(入れすぎないように注意)入れてよくかき混ぜて、オイルをお湯の中に拡散します。
  • お湯の温度は少し熱めの40~42℃。約10分間、じっくりと温めながらお湯の中で手指を揉み解せば、一層ポカポカになります。
  • お湯の量は、手首につかるぐらいが目安です。香りを感じながら、指や手を揉み解すと更に効果的です。

 

【マッサージを行えないとき】

  • 熱があるとき。
  • 肌に炎症があるとき。
  • 日焼けしたあとなど、肌のほてりがあるとき。
  • 食事直後、アルコールを飲んだあと。

 

【手のツボ、ご存じですか?】

  • 太淵(タイエン)…喘息などに
  • 労宮(ロウキュウ)…神経性疲労に
  • 大陵(ダイリョウ)…不眠症に
  • 神門(シンモン)…冷え性に
  • 腕骨(ワンコツ)…手の関節の疲れに
  • 合谷(ゴウコク)…肩こり、腰痛、便秘などに
  • 陽池(ヨウチ)…手首の疲れに

 【ハンドマッサージの仕方】

(1)ブレンドしたマッサージオイルを手のひらに500円玉ぐらい塗布します。

 

(2)片方の手で、手首から肘まで撫でるようにオイルを塗布し、手を変えて同様に内側もオイルを塗布します。(あいている手で、手のひらを支えておくようにします。)


(3)手のツボを押していきます。

押してみて気持ち良いところや痛いところは、少し多めに押します。

力加減は、強ければいいというわけではないので加減しましょう。痕に残ってしまうと強すぎです。

(4)手のひらを親指を使って、スライドさせます。


(5)手の付け根から、手のひら全体を両親指で交互に刺激します。

(6)手のひらの中心部(労宮)を3回押します。


(7)指の付け根から、螺旋を描きながら指先方向へさすり、最後に指先を圧迫します。

手のストレッチもします。

(8)リンパの通り道でもある、肘の内側も押していきます。押してみて、痛いようならリンパの流れが滞っているかもしれません。


(9)肘の外側も押します。ここもリンパの通り道があります。

※肘の内側・外側のマッサージは肩こりに効果的です。

(10)最後に、両手で腕を包み込むように指先まで戻ります。オイルのべとつきが気になるようであれば、乾いたタオルで拭きあげます。

さらに気になるようであれば、電子レンジなどで温めた濡れタオルで拭いてもいいですが、オイルの保湿成分ですのであまり取り過ぎない方が良いでしょう。



〔文章〕

松下 美穂

Herb・Room leaf主宰

NPO法人日本ハーブ振興協会PIH