こんにちは。
暖かい気候になり(暑いくらいの日も出てきましたね)、雨も多い季節・・・万物の成長の著しい時期ですが家のベランダのハーブや野菜たちも大きく成長しています。
この季節は植物を目で楽しむにもいい季節ですし、フレッシュハーブを様々な使い方で楽しむ事ができます。
私はこの季節はベランダにいる時間がとても長くなり、畑や広いお庭への憧れが強くなる時期です。でもベランダでもハーブやお野菜の栽培はたっぷり楽しめます。
私なりのこの季節のハーブの楽しみ方の一部をご紹介したいと思います。
まずはセージ。
どんな大きなお花が咲くんだろうとわくわくさせてくれるほど大きな蕾を付けた後、びっくりするくらいきれいな色のお花を次々と咲かせていきます。セージの葉は通年収穫し楽しむことができるのですが、このお花の風味が楽しめるのはこの季節ならでは。葉のすっきりとした風味に加えて優しさと甘さが加わります。
花を噛むと蜜の甘さが口に広がります。私はこの花をサラダに散らしたりします。見た目もきれいなサラダになりますよ。またこの花を枝ごとお皿に飾るのも素敵です。花が咲く前の蕾はてんぷらにすると美味。今年も何度か楽しませていただきました。
次はナスタチウム。
毎年どこかの鉢からのこぼれ種でどんどん姿を現すハーブです。
ハーブを勉強し始めたころ、ナスタチウムが食用にできることを知ったものの、この大きくてかわいいお花を食べることに抵抗がありました。
ところが!今はいろんな楽しみ方をさせてもらっています。
まず葉はタルタルソースに混ぜたりドレッシングに使ったりしています。
ナスタチウムのドレッシング
大根や玉ねぎと一緒にナスタチウムの葉を入れ、フードプロセッサーで細かくします。
あとはオリーブオイルやビネガー、塩コショウで味付けしてできあがり。
簡単でおいしい、そしてきれいなドレッシングができます。
花はサラダ、蕾や種はピクルスに
花弁をちぎって使うこともありますが、そのままサラダに添えることも。
葉ほど苦くはなく、おいしく食べられます。
また、種や蕾はピクルスに使います。
お酢、お水、ニンニク、砂糖、塩、ローレルなどで味付けしていきます。ケイパーの代わりになると本などには紹介されていますが、私はケイパーより好きです。
最後にバジル。
バジルは「ハーブの王様」と言われていますが、香り、味ともに抜群のハーブです。
バジルを購入して使うと経済的ではないので、昔から夏には必ず栽培するハーブです。自分で育てると秋の終わりまでフレッシュのバジルを楽しむことができます。
ハーブを勉強し始めた頃に初めてハーブ栽培をしたのがバジルでした。バジルは他のハーブとも相性がよく、オレガノ、タイム、マジョラム、セージ、ローズマリーなどよく合わせます。
タイムやオレガノは少しつんとしていて香りが強いですが、バジルと合わせるとまろやかな香りになります。バジルはイタリア料理のイメージが強いですが、原産地は熱帯アジアで、エスニック料理にもよく登場します。
暑い地域が原産地ですから、日本の夏の暑さでもすくすく育ちます。本ではバジルの種まきはゴールデンウィーク明けと記載されていますが、私は一度8月に種を蒔いたことがあります。難なく育ち、秋の終わりまで楽しめました。
バジルはこれからの時期も種から楽しむ事ができます。たくさん使いたい人はぜひチャレンジしてみてください。ただバジルはよく虫がつくのでこまめにチェックしてくださいね!
〔文章〕
山本 真理
緑と香りの学校Tiara主宰。
NPO法人日本ハーブ振興協会PIH
国立京都工芸繊維大学工学部卒業。
卒業後企業の研究室に勤務。
父の仕事の関係で、幼い頃から自然(特に植物)に触れる機会が多かったため、植物の中の有効成分を科学的に勉強し始めたのがアロマテラピーを知ったきっかけになる。
その後、フランスの化粧品会社のエステサロンに8年間勤務しマッサージの技術や身体、皮膚のケアの方法を習得し、自然の植物からとれる精油やハーブを取り入れた自然療法との組み合わせを試みる。
現在は、各地でハーブやアロマテラピーのセミナーを開催し、講師活動をしながら福祉施設や 病院でのボランティア活動をとおしてアロ マ・ハーブの普及に努めている。大阪市内 のクリニックではセラピストとして活動。
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