こんにちは!暑さの厳しい日が続いていますね。 皆様元気にお過ごしでしょうか?ハーブやアロマテラピーを生活に取り入れていらっしゃる方は、この時期特に使用頻度の増すハーブや精油があるかと思うのですが、私は毎年夏といえばハーブではバジル、ミント類、ハイビスカス、精油ではミント類、ユーカリ、サイプレスの出番が多くなります。もう9月に入りましたが、まだまだこれらのハーブ、精油は活躍しそうです。

 今回はこれらのハーブや精油について、私なりの使い方を紹介したいと思います。

 

 

 バジルはイタリア料理のイメージが強いですが、原産はアジアの熱帯地域。したがって暑さには強いハーブです。
 本などにはバジルの種は4~5月頃と記載されていますが、夏に蒔いても十分楽しめます。私は去年も今年も8月に入ってから2回目の種まきをしました。このときの注意点は株がある程度大きくなるまでは半日日陰で育てることです。強い日射しにあてると水分が蒸発してしまい、苗が弱ってきてしまいます。8月に蒔いたバジルは、毎年10月終わりまで楽しめてます。皆さんも、春蒔きバジルと夏蒔きバジルで長い期間バジルを楽しんでみてください。

 

 

 フレッシュで楽しむハーブ、夏の定番のもうひとつはミントです。ミントはティーとして飲んだり、デザートの飾りつけで使うことの多いハーブですが、お料理にも大活躍するハーブです。
 ミントは繁殖力旺盛なので、何かいい活用方法はないかとよく生徒さんにも聞かれ、試行錯誤で見つけたのがミントソース!
 ドレッシングやパスタにもアレンジできます。実はこのミントドレッシング、ツイッター上で行われたレシピコンテストで優勝したんですよ~。
 とってもおいしいミントドレッシング。ぜひ皆様も作ってみてください。

 

〔材料〕

ミント(アップルミントがお勧め) ひとつかみ

白バルサミコ酢

(なければどんなお酢でもOK)

 大さじ1

グレープシード油

(なければオリーブオイルでもOK)

大さじ3
オニオンスライス 少々
ニンニク 半かけ
塩コショウ  
パルメザンチーズ 大さじ1

〔作り方〕
上記材料を全部合わせてブレンダーにかけたら終わりです。
とってもきれいな緑色のドレッシングが出来上がります。野菜サラダにはもちろん、冷製パスタなどにもお勧めです。
まだまだ暑い日が続きそうですから、さっぱりしたものを食べたい時にぜひお試しください。

 

 


 ハイビスカスはドライで利用するハーブで、きれいなワイン色が特徴のハーブティ。有機酸がたくさん入っているので、疲労回復・夏バテ予防に最適です。
私は寝る前にひとつまみのハイビスカスを1リットルの水に入れてそのまま寝ます。朝起きるときれいなワイン色のハーブティーが出来上がっています。お湯で出していないので味もまろやかですよ。
 私はいつも水でしていますが、先日生徒さんから面白い方法を聞きました。
それはスポーツ飲料で抽出する方法!ひとつまみのハイビスカスをスポーツ飲料にそのまま入れちゃうそうです。
 とっても美味しいそうですよ。私も試してみようと思います

 

 

 精油のミント類、サイプレス、ユーカリは、じめっとした暑い夏に恋しくなる香り。芳香浴で利用したり、シャワー浴のときも利用します。
 実際にヨーロッパの方では汗かきの方のケアにサイプレスが使用されていると聞きました。更年期の不定愁訴のひとつである、のぼせや発汗異常のケアにも使用されるとか。サイプレスは過剰なものを抑えるという特徴がありますから納得ですけどね~。
 ミント類といえば、ペパーミントとスペアミントを比較したとき、香りはスペアミントの方が好きなんですが、メントール含有量の多いペパーミントの方が使用感が好きです。なのでこれら2種のミントをブレンドするのがお気に入りの使い方です。それぞれのミントをシングルで使用するよりも、香りが奥深くなるのが感じられますよ。

 

 もう9月に入ったのに・・・これらのハーブ、精油の出番がまだまだ続きそうですね。皆様も残暑に負けずがんばってください。
 そして季節の変わり目は体調もお肌の調子も崩しやすくなりますので、ケアをしっかりしてくださいね。


〔文章〕

山本 真理

緑と香りの学校Tiara主宰。
NPO法人日本ハーブ振興協会PIH

 

国立京都工芸繊維大学工学部卒業。
卒業後企業の研究室に勤務。
父の仕事の関係で、幼い頃から自然(特に植物)に触れる機会が多かったため、植物の中の有効成分を科学的に勉強し始めたのがアロマテラピーを知ったきっかけになる。
その後、フランスの化粧品会社のエステサロンに8年間勤務しマッサージの技術や身体、皮膚のケアの方法を習得し、自然の植物からとれる精油やハーブを取り入れた自然療法との組み合わせを試みる。
現在は、各地でハーブやアロマテラピーのセミナーを開催し、講師活動をしながら福祉施設や 病院でのボランティア活動をとおしてアロ マ・ハーブの普及に努めている。大阪市内 のクリニックではセラピストとして活動。